さばの缶づめ、宇宙へいく【第一博愛】

事務所での休憩時、昼食に出たサバがよほど美味しかったのか、T事務主任(マック王子⁉ではない方)が「やっぱり、魚の中でサバが一番おいしいっすよねえ」とA技術職員にの魅力を語り始めた。

 

「魚の中で何が一番好きですか?」と私にも聞いてくれて「脂ののったサバの塩焼きかアジのたたき、甲乙つけがたいなぁ…」「調理法にもよりますよねぇ」「サンマも美味いけど、小骨多いやろ」なんてやり取りをする中で、思い出したのがこの本。

 

最近、食べた、いや読んだ中ではナンバーワン

 

 

大きすぎる夢は、一人で実現するのは難しい。

でも長い年月をかけて一人一人が力を合わせた時、信じられないことが現実になる。

その瞬間がついにおとずれた。

 

プロローグは、この言葉から始まる。

 

舞台は、教育困難校と呼ばれた福井県立小浜水産高校(現・若狭高校)

 きっかけは、同校のさば缶作りにNASA(アメリカ航空宇宙局)の衛生管理基準を取り入れたことだった。

 

荒れていた教室で、ある生徒がつぶやく。

「宇宙食、作れるんちゃう?」

その言葉を聞き逃さなかった一人の教師と生徒たちとそこに関わる大人たちの物語。

 

 

高校生が作ったさば缶が、宇宙食として使用されるまでの14年を描いたノンフィクション作品。

仲間と語り合い、ぶつかり合いながら、工夫やアイデアで困難を突破していく様子は、モノ作り(夢や目標)への純粋なときめきが詰まっている。

 

A技術職員「そう言うたら、野口さんが食べているのをYouTubeで見たことありますわ」

 

 

それな!

 


 

宮澤賢治に思う【第一博愛】

宮澤賢治(1896年〈明治29年〉8月27日 – 1933年〈昭和8年〉9月21日)は、日本の詩人、童話作家であり、教育者(現・岩手県立花巻農業高等学校)でもありました。

 

 

『銀河鉄道の夜』、『雨ニモマケズ』と言った作品は、つとに有名だと思います。

 

その昔、私は卒業論文を作成するにあたって、読みやすい内容を検討した結果、動機は不純ですが、賢治の文学を選択した事を覚えています。

 

賢治は生涯に渡り「ほんとうの幸い(幸せ)」を追求した人でした。

 

『銀河鉄道の夜』以外の作品でも、随所に「本当の幸せ」の考察が童話で多く記されています。

 

その追求の結果、賢治が導き出したのは、世界を救うため、他者の幸福のためであれば、自分犠牲を以って死に至ることもいとわないという考えでした。

 

現代においては、あまり馴染まない考え方だと思いますが、当時においては先鋭的な考え方だったかも知れません。

 

 

ブログを考えた時、なぜか宮澤賢治が浮かび、テーマとしました。

 

「他者のための自己犠牲」の考えを私が実践出来るすべもありませんが、「仕事として、私に何が出来るのか」を改めて考える機会としたいです。

 

最期の時を迎えても、「本当の幸せ」は分からないのかも知れませんね。

 


 

Don’t step on my toes.【第一博愛】

ニューバランスが日本に上陸しておよそ40年

 

「保守的になりすぎていた」

「中身は熱いブランドなのに、そこが少し欠けているのが日本では見え隠れしてきた」

「縦割りという弊害が生まれていた」

と久保田伸一さん(現在:ニューバランスジャパン代表取締役社長)は回想する。

 


 

当時、アメリカではDon’t step on my toes.「私のつま先を踏むな」という話があり『私の仕事に首を突っ込むな』という意味があります。

日本は逆で、遠慮してしまう。

だから、干渉し合わないことによる弊害を解消するためにもStep on someone’s toes.「誰かのつま先を踏め」と言いました。

言葉が意識を変えると信じて…

 


 

昨年の2月頃、テレ東の『カンブリア宮殿』で話されていた内容の、ほんの一部です。

 

 

〝他の社員やセクションがしていることにも関心を寄せ、時には少し踏み込んで意見を述べる〟といった社員同士の関わりが希薄になっていることが問題の根底にあることを、久保田さんは感じ取っていたのでしょう。

 

入社した経緯にも驚かされましたが、アメリカ流イディオムをアレンジした提言はもちろん、社員(人)の意識を変えると信じて発信されていることが素晴らしいなと。

 

 

あのスーパースターがニューバランスファミリーの一員になったのも、そんなところへのリスペクトが理由の一つだったりして!??

 


 

 

たくましくなった娘【第一博愛】

娘が生まれて、もうすぐ8年が経ち、幼稚園や小学1年の時は、幼稚園や小学校に行きたくないと、ほぼ毎日泣いていましたが、今はそのような様子も見られず、元気に友達と学校に行くことが出来るようになりました。

 

 

自分がしたい習い事を自分で選んで、体操英語教室に通っています。

 

英語教室は、今年の4月から通い始めましたが、 2025年の万博に吉本興業が協賛で出展をするので、英語漫才の練習をしています。

 

娘が万博に出場できるかは、まだわかりませんが、2年後を目指して、頑張って欲しいです。

 

 

趣味で何かを作る事が好きで、アイロンーズでキャラクターを作ったり、絵を描いたりして、小学2年では、とても上手だと思います。→親バカです!

 

これからも色々な事に挑戦もらい、成長してもらいたいです。

 

 


 

お花見【第一博愛】

 

今年もお花見の季節がやってまいりました

 

今年は例年に比べてとても暖かい日が続き、桜の開花も早かったですね。

 

一博では、コロナが始まってからのここ数年は、施設内にあるグラウンドで毎年お花見をするのが恒例行事となっています。

 

施設にはたくさんの桜の木があり、毎年きれいに咲き誇っています!

 

 

皆さん、それぞれの好きなお菓子やジュースを手に、お花見を楽しまれています

 

 

お花を見たり、お話したり、のんびりとした時間を楽しまれている方や、おやつをあっという間に食べ終え、すぐに施設のほうへ戻ろうとされる方など、それぞれの過ごしかたで楽しまれ、たくさんの笑顔が見られました

 

まだまだ一博の利用者さんは、思うようにお出かけが出来ていない状況ですが、少しでも気分転換になって、季節を感じられる一日になっていればいいなと思います。

 

 


 

学び続ける理由【第一博愛】

この本を読んでいて、若い頃に研修か何かで知った〝ある言葉〟を思い出した。

 

少しばかり本を読むようになったのは、全く経験のない陸上部の顧問をさせられ… いや、させてもらった時の部員と彼のおかげかもしれない。

 

自分の経験した狭い世界観だけで物事を考えたり、判断したりしないようにと…

 

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「自分に経験がないから否定する」

「やったことがないから取り入れない」

「知らないことを知らないと言えない」

「学ぶための努力もできない(経験と知っていることだけで指導する)」

 

それで本当に、あなたの教え子は育ちますか?

 

 

〝学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない〟

 

あなたは、教えることを続ける資格のある指導者ですか?

 

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サッカー界、いやスポーツの指導現場で知らない人はいないと言われる、ロジェ・ルメール氏(サッカー元フランス代表監督)の言葉です。

 

もちろん経験は大切ですが、障がい者福祉も時代と共に進化しており、スタッフやチームの成長には、最新かつベストなアプローチや支援方法が必須になってきます。

 

彼は「選手に成長を求めるなら、指導者も日々成長する為の努力を怠らないように!」と言っているのでしょう。

 

スタッフに何かを伝えるために

利用者さんにとって必要な存在であるために

そして何より、障がい者福祉に関わり続ける資格のある人でいるために

 

〝私たちも学び続けなければならない〟

 

 


 

入学式【第一博愛】

 

4月になり、新しい年度が始まりました。

 

私の長男が今年度から小学校に入学しました。

 

先月より入学の準備をし、当日を迎えたのですが、当日はあいにくの雨でした。

 

雨の中を歩き、約30分かけて登校しました。

 

 

校門に到着し、普段なら校門に入学式の看板が出ているはずですが、雨の為、学校内に看板があり、長男と次男で記念撮影を行いました。

 

そして、校内に入り教室に行くと、本人の席の上に教科書等が置いていたので、長男は教科書を触ろうとしたのですが、すぐに入学式の為、体育館に移動。教科書等はすぐに私が持参した鞄に直してから入学式に参加しました。

 

長男は落ち着きがなく、キョロキョロする事があったので、入学式は席に座り、参加できるか心配しましたが、比較的に落ち着いており、式に参加する事が出来ていましたが…

 

登校した初日!

 

正門に入った瞬間にいなくなり、先生や大人達4、5人が大捜索する事件を起こした長男でした。

 

捜索した結果、本人は迷いながらも自分の教室の自分の席に来た様です(笑)

 

 


 

三千円の使いかた【第一博愛】

三千円の使い方が、その人の人生の使い方につながる!

 

私の休日の楽しみは、ドラマを見る事です(^^♪

 

そこで、今放送中のドラマ「三千円の使いかた」についてご紹介したいと思います。

 

 

内容は、4人の女性が主人公です。

・20代 独身 自分で働いてしっかりと収入を得ている次女 美帆さん

・29歳 専業主婦の長女で真帆さん

・50代主婦 2人の娘を育て上げた 智子さん

・70歳 年金暮らしで義理の母 琴子さん

 

それぞれのお金の使い方、貯め方、そこに関わる人間関係を軸に物語が展開されていきます。

 

主人公は、それぞれの立場で節約したり、投資をしたり、年金をもらい始めてから独立したりと色々な方法で資産を築いていきます。

 

このドラマでは1話ごとに、年代ごとの生き方、それぞれが抱える悩み事などを通じて、お金の大切さや人との向き合い方が描かれています。

 

夫婦間、親子間、友人間のトラブルを、義理の母、琴子さんがお金ではなく、肯定的な提案で解決へ繋げていく姿に共感したり、自分だったらどうするかなと考えさせられたりする内容でした。

 

これが正しいという答えをくれるわけではありませんが、仕事や生き方に迷った時に、考え方の一つとしてヒントになったかなと思います。

 

少し立ち止まって。今しかない時間を大切に。(^▽^)

〖3一銀〗藤井聡太【第一博愛】

将棋の八大タイトルのうちの半数以上を占め、名実ともに将棋界のトップに立っている弱冠20歳

 

将棋が趣味でもない私が、プロデビュー前から興味を持ち、今すごく惹きつけられている理由は

 

 

二冠達成時に放送されたNHKスペシャル『盤上の物語』に感動し、山中先生との対談ということもあって買った本を読み終え、これを書き始めたのが三冠の頃

 

ほったらかしていた間に、羽生善治九段の最年少記録を更新する史上初10代での五冠(竜王・王位・叡王・棋聖・王将)を達成し、現在も最年少六冠に向け渡辺明九段(棋王・名人)へ挑戦中

※この記事がアップされる頃には、羽生九段以来2人目となる六冠を達成しているような予感が???

 


 

 

詳しい説明は割愛しますが、当時の渡辺三冠との対局の中で、トップ棋士たちに衝撃を与えた一手 〖3一銀〗

 

将棋のセオリーを覆す一手で、対局を見つめていたプロ棋士の多くは「アマチュアが打ちそうな非常に素朴な受けの一手だと感じた」という。

 

対局中、一手ごとにどちらが優勢か人工知能=AIが評価したグラフでも〖3一銀〗は形勢を悪くする手だと評価されていた。

 

「他の手が上手くいかないから選んだ手なんだろう」渡辺はこの時、そう考えたという。

 

しかしこの後、藤井以外の誰も予想していなかったことが起きる。

 

「負けました」

 

なんと〖3一銀〗が藤井の王を守り続け、渡辺は一度も王手をかけることができないまま敗れたのだ。

 

渡辺は対局後、ブログにこう綴っている。「いつ不利になったのか分からないまま、気が付いたら敗勢という将棋でした」

 


 

 

彼のことをもっと知りたいと思った〖3一銀〗、実はネット上でも大きな話題を呼んでいました。

 

きっかけは「〖3一銀〗は、将棋ソフトに4億手読ませた段階では5番手にも挙がりませんが、6億手読ませると突如、最善手として現れる」という1つのツイートでした。

 

投稿したのは、今年AIを搭載した将棋ソフトの世界選手権で優勝した杉村達也さん。

 

杉村さんの開発した将棋ソフト〈水匠2〉は、多くの棋士が研究に使っていて、藤井プロもそのひとりです。

 

〈水匠2〉は、1秒間に6,000万手という膨大な局面を読み込み、あらゆる選択肢の中から最善とされる手を選び出します。

 

藤井が〖3一銀〗と指した局面。当初、4億手を読んだという状況の〈水匠2〉が最善手としたのは、多くの棋士も考えた〖3二金〗でした。4億手とは、25手先までの局面を読み込んだ数字です。

 

藤井の打った〖3一銀〗の価値に〈水匠2〉が気付くのは、さらに2億手となる6億手、すなわち27手先を読んでからのことでした。

 

杉村さん曰く「最初は1・2番手であっても、それがひっくり返るというのはよくあることなんですけれど、最初から5番手にも挙がらないような正直、取るに足らないような手だったのが、実は最善手だった可能性があるというのは、とてもレアで驚きました。コンピューターも省いてしまうような手を「もしかしたら有力かもしれない」と拾い上げる。そういう能力がおそらく優れているんじゃないかなと思われますね。藤井さんが指す手は、指した瞬間のAIの評価は低いけれど、時間をかけて読ませるとAIの評価が変わってその手を称賛するとか、ある意味AIを少し超えているような部分を感じるところもあったりする。見れば見るほど味わい深いというか、見れば見るほど意味が分かって、すごさとか恐ろしさが分かる一手だったと思います」

 

 

もちろん、将棋の戦術や読みの深さに身震いしたわけではありません。(なぜなら、私の棋力は、強い小学生から見てヘッポコレベル!?なので)

 

高齢者や障がい者福祉の世界においても、AIやロボットの効率的な利用や共存が必要とされている時代に、コンピューターには判断できない人の気持に寄り添えたり、ロボットには判らなかった感情の変化に気付いたりという、人にはまだまだ負けない力があることを、将棋という世界で体現してくれているような気がするのです。

 

AIやロボットには真似のできない、ご利用者を笑顔にしたり前向きにさせたりする声かけや安心で温かさを感じさせるプロフェッショナルな介護・支援スキルを、人間だからこそ身に付け発揮できると教えてくれているような感覚を覚えるのです。

 

「数年前には将棋ソフト(AI)との対局が大きな話題になりましたけど、今ではそのAIとの対決の時代を超えて、共存という時代に入ったのかなと思います。今の時代においても、そういう将棋界の盤上の物語というのは不変だと思いますし、その価値を自分自身伝えられればと思っています」と藤井プロはインタビューで答えています。

 

近年急速に力をつけているAI

 

トップ棋士をも次々と破り、もはや人間には勝ち目はないと言われている世界で、彼が見せた〖3一銀〗という思考は、他のプロ棋士や解説者、将棋ファンから見ても、人間の可能性を感じさせてくれる衝撃の一手だったのでしょう。

 

このようなことに触れた時いつも思うのは、私たちの福祉の現場において、それとは真逆の支援員の可能性を否定されてしまうような現象が見られていないかということです。

 

同じ場所からあまり動かず、支援が必要な時以外は利用者さんとほとんど触れ合おうとしない支援員がいるとしたら、それは近い将来ロボットに代わられる日が来るかもしれません。

 

まずは、支援員としての基本的なことを見つめ直すとともに、小さな集団の中でだけ通用している考え方や態度をチェンジし、AIやロボットには代わることのできない専門性や優しさを身に付け、利用者さんとの付き合いや様々なサポートに生かすことができるよう、機械との違い=支援者としてのアイデンティティーを確立していくことが必要です。

 


 

 

私たちの仕事や人生にも欠かせない「状況判断をし、選択・決断する」力を身に付けるための思考のトレーニングを小さい時から積み重ね、実践し、磨いてきた彼は、この先一体どんな大人になっていくのだろう。

 

羽生九段が全冠制覇(当時七冠)を達成したのは25歳の時で、当時よりタイトルが1つ増え、藤井五冠に残されたタイトルは名人、王座、棋王の3つ

 

とりあえず、前人未到の最年少八冠をこの目で見たい

 

 

 

 

 


 

 

カレンダーと合理的配慮【第一博愛】

3/2 19:00

○○さんの更衣の為、○○支援員が117号室へ行くとTさんがベッドの上に立って壁の方を触っているのに気付くが、その瞬間にTさんがバランスを崩してベッド上に転倒し、そのあと床に転落する。

ボディーチェックを行い、右頭頂部に発赤と左脛に打撲跡と思われる約3×3㎝の皮下出血2ヵ所を確認する。

(中略)

落ち着いてから本人に尋ねると、カレンダーを2月から3月にめくろうとしていたとのこと。

 

Dr.診察の結果、右肩左足首モーラステープ処置で様観となり、バイタル・SpO2・意識レベル等に問題はなく、元気に生活されていて一安心なのですが…

 

3/4引継ぎでのSサビ管のコメント

「Tさんの件ですが、翌日にケース担当J支援員に依頼し、ベッドに上がらなくても触れる場所にカレンダーの位置を変更したので、様子を見てあげて下さい」

 

Tさんがベッドに上がった行動を問題視し「危険だからベッドの上に乗らないようにと本人に伝える」や「カレンダーをめくりたい時は、スタッフに声をかけて協力してもらう」といった、本人の判断力の向上を目指すことで問題解決を図ろうとする考え方医学モデル的な対応

 

ではなく

 

ベッドに上がらなければ触れない場所にカレンダーがあったことを問題視し、その位置(環境)を変えることで、本人のストレスやリスクを減らしていく考え方社会モデル的な支援

 

を実践してくれたことに成長を感じるとともに、利用者さんに代わって感謝です。

 

※障害者権利条約では、障害を、その当事者個人の心身の問題とする「医学モデル」ではなく、社会との関係で考える「社会モデル」として捉えられています。

 

話(知識)として理解できる人はいても、日々の様々な場面でこのような考えが浮かび、発言し、実践できる人は意外と少なく、「わかる」と「できる」の差って、実はとてつもなく大きいと感じていて… だから、グループやチームとして取り組めているところは、まだまだ少ないように思う。

 

「そんなこと誰でもわかってるよ」「大した事ちゃうやん」と思った人

 

じゃあ、やろうぜ!

 

全スタッフで、利用者さんへの合理的配慮のために