「小さい少年は大志をいだく」を読んで【第一博愛】

ぜひ、紹介したい小学2年生が書いた作文です。

 

全国小・中学生 第7回障がい福祉ふれあい作文コンクール

文部科学大臣賞【小学生の部】

「小さい少年は大志をいだく」

群馬県・館林市立第二小学校 2年 石山 貴紳

 

 ぼくは、なんこつむけいせいしょうと言うびょう気をもって生まれました。ほねがのびにくいびょう気です。なので、体がとても小さいです。しんちょうは今九十六センチです。

 ふだんの生かつでは、水どうや電気のスイッチ、トイレのカギやべんざなどにとどかないことがあります。でも、学校や家では、ふみ台をおいてもらったり、色いろとくふうして、ふつうにたのしくすごしています。そして、なによりも学校の先生やお友だちが、きょう力してたすけてくれるので、ふじゆうなことは、なにもありません。

 ところが、一歩外に出ると、まだまだふじゆうなことがたくさんあります。 おうだんほどうのおしボタンには、手がとどかないので、わたることができません。歩どうきょうの手すりにもとどかないので、ちょっとこわいです。じどうはんばいきで、のみたいジュースを買うことも、コンビニで食べたいおにぎりをとることもできません。

 多きのうトイレでも、ふみ台はないし、えきのじどうかいさつで、パスモをタッチすることも見えないのでむずかしいです。

 それでも、少しづつ大きくなり、できることがふえてきました。今まで、とどかなかったところに、とどくようになった時は、とてもうれしいです。時どき、知らない人が、たすけてくれることもあります。そういう時は、もっとうれしいです。

 二万人に一人と言われるこのなんびょうをもつ人は、せかい中にたくさんいます。

 もし、どこかでぼくのように、せが小さくて、こまっている人を見かけたら、たすけてほしいと思います。できることでいいのです。ボタンをおしてくれるだけでも、おにぎりをとってくれるだけでもいいのです。

 ぼくも、いつもお母さんに「こまっている人がいたら、助けてあげてね。」と、言われています。ぼくにもできることがあって、たすけてあげられたときは、とてもうれしい気もちになります。

 本とうは、どんなびょう気や、ハンデをもった人も、一人でふじゆうなく出かけられる社会なら一ばんよいのですが、まだそういうことを知らない人がたくさんいるのだと思います。だからぼくは、びょう気のことをたくさんの人に知ってもらって、ふじゆうなく、あんしんして出かけられるよの中に、なったらいいなぁと思っています。

 ぼくは、大人になったら、エレベーターをかいはつするエンジニアになりたいです。

 なぜかというと、高いかいのボタンにも手がとどくように、よこならびのボタンのついたエレベーターをかいはつして、日本中にせっちしたいからです。

 体は小さくても、心とゆめは、大きくもっていたいです。 (原文ママ)

 

 

そういえば、彼と同じ年の頃から、それこそ二十歳を過ぎるまで、周囲のすごい選手を見ては「もっと、背が高かったらなぁ…」と何度も思い、プレーのスキルをサイズのせいにしている、小さくて弱い自分がいつもどこかにいた。

 

読み終えた後、彼のメンタルの強さや人としてのスケールの大きさに驚くとともに、

「具体的なビジョンを持って、がんばらないと

「大きな夢や希望を失ってはいけないよ

自分も含めた施設スタッフに対し、そんなことを言われているような気がした。

 

ありがとう、石山くん。

 

また明日から、がんばるわ!

 

 

作文コンクール|日本知的障害者福祉協会 (aigo.or.jp)HPから、他の作文も見ることができます。


 

デリバリーでお好きなものを(4階南)【山愛】

6月4日に園内レクを実施しました。

今回はデリバリーフードです。
利用者さんに食べたいものを聞いてそれを注文し召し上がっていただきました。
やはり一番人気はお寿司です。多い人で10貫頼まれていました。(^_^)b

 



ピザを頼まれる方も。皆さんすごく喜んでおられました。(^_^)/


 

ドラゴン桜【山愛】

 

現在放送中のテレビドラマ「ドラゴン桜」。皆さんはご覧になったことありますか?

https://www.tbs.co.jp/dragonzakura/

 

ご存じない方に簡単にストーリーを説明しますと

「元暴走族の弁護士が、偏差値が低かったり、家庭に複雑な事情を抱えていたりする高校生を東京大学に現役合格させる」

というお話です。

 

ドラマでは様々な受験テクニックや勉強方法が紹介されたりする一方、主人公の阿部寛さんが演じる弁護士桜木先生の言葉に、片手にしたおうちハイボール大(濃いめ)をこぼしそうになるほど、ハッ!とさせられることがある私(゚_゚;)

 

 

『東大がいちばん求めている力は、どれだけ本質を考える力があるかだ』

 

↑これは東大が求めている人物像について、桜木先生が言い放った言葉。

単語をただただ暗記しようとする生徒たちに

『なぜその単語にそういう意味があるのか?似たような意味の言葉はないのか?とより深く考える。それによって知識を詰め込む勉強ではなく本質をつかむ勉強ができ、そうした勉強をしているかどうかを東大は聞いている』

 

実際に東大のアドミッション・ポリシー※には
「知識を詰め込むことよりも、持っている知識を関連づけて解を導く能力の高さを重視します」
と書かれているそうです。

※「入学者受け入れ方針」のことなんだそうです。もちろん初耳の私(゚_゚;)

 

この一年のコロナ禍にあって、ウイルスに関する様々な情報や行政指示は、膨大かつ刻々とアップデートされていきました。振り返ってみるとそれらの情報=知識を一つも取りこぼすまいと非常に神経をとがらせていた気がします。

 

 

もちろん情報を得るためにアンテナを張り、知識を蓄えることを疎かにしてはいけないと思います。

ですが、肝心なのは知識量ではなく物事の本質をつかむことであり、膨大な情報に飲み込まれぬよう「日頃から なぜ? と考える習慣を身に付けなあかんなぁ」と、おうちハイボール大(濃いめ)のおかわりをせっせと作りながら思いを巡らす日曜日の私です。(^_^;)