消毒液の用途(役割)は、コロナ対策だけではない⁉【第一博愛】
7月7日 18:15
夕食後の歯磨きを終えた利用者Dさんに、H支援員が多目的室へ行くよう促すと突然興奮し、そばに置いてあった歯ブラシが載っている台車を押し倒す。その後、一度多目的室を出るが再入室するのに拘り、頭をフロアに打ちつける。再入室してもらうと、手指用消毒液の容器を手に取り落ち着く。
上記の内容が、翌日の引継ぎで報告されたまでは、いつも通りだったのですが
夜勤明けのN支援員から「Dさんがまた不安定になった時のため、昨日から拘っている(可能性のある)消毒液の空容器を準備しています。すぐ本人に渡せるよう、今日の日勤帯の職員にもその旨を伝え、預けています」との付け加えがありました。
「必要ないから、危険だから」等の様々な理由で「渡さない、取り上げる」ことを前提とした支援が中心となっている過去のロールモデルがあまり役に立たなくなっているケースが多く見られる中、旧態依然とした対応しか行えない支援員に頭を悩ます現場リーダーの声が各施設・事業所から聞こえてきます。(過去が全て悪いのではなく、もちろん見習うべき大切にしなければならないこともたくさんあります)
福祉論的にも心理学的にも実証・推奨されている支援のあり方を学び理解しているとするならば、支援者として今の自分に問いかけてみては…
① 机上の論理だけにとどまらず、利用者さんに支援の現場で実践しているか?
② 利用者さんにとって有効な支援であることを、自らの実践例とともに説明することができるか?
③ そのことについて話したり、会議等で伝えることで、スタッフ間に拡げようとする努力をしているか?
福祉の世界においても
国の制度が妨げになる場合もあれば、人の固定概念が妨げになることもある。
過去に機能した思考様式が、現在や未来も機能するとは限らない。
「最も大きく変わることが求められているのは、支援者である支援員一人ひとりだ。何歳だろうと、いますぐ新しい行動に踏み出し、新しい支援方法への適応を始める必要がある」との文章に触れ、反省と共感が交錯する。
話は戻って、N支援員&スタッフへ
利用者Dさんや自分の勤務終了後も働いている(支援する)スタッフのことを考えた工夫や準備をありがとう&Good Job!
担当やグループではなくても、当事者意識を持てば、今回のように何かできることがあるはず。
これからも、チームコンセプト「できない理由より、できる工夫を!」を実践するマインドを持ち続けよう。