心理学(Psychology)に頼りがち!?【第一博愛】
「人を動かす心理学・人の心をつかむ心理学」のような本は、世の中にあふれている。
『もし、あなたが他人に動いてもらいたいと思っているなら、絶対に読んでおくべき本です』などと帯に書かれていれば、すがってしまいがちな自分がいる。
心理学者や心理カウンセラーが、全ての人をマインドコントロールできる術を持っているわけではないと解っていてもである。
物的環境・社会的環境以上に大切な人的環境
それは、利用者さんが毎日一緒に過ごし、影響を受けている支援者の思いやりや優しさ、福祉観や権利擁護意識が要因となっていることは、言うまでもなく、どのような福祉施設においても共通なロジックだろう。
その人的環境に起因する「支援員」という仕事を選んで続けることは、日々の言動が利用者さんの笑顔やストレスや…もっと言えば人生に大きく影響する「専門職」として働くことだ。
そのことを強く意識し、そのような考えを持ち、発信し、仲間とともに実践して欲しいという他者(=支援員)への思いや悩み、その支援員たちをより良い方向に引っ張ってくれる他者(=リーダー)の育成に、『心理学』は力を貸してくれているのだろうか?